
花粉症
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今回お答え いただいた ドクターはこの方
小松耳鼻咽喉科クリニック
小松 正彦 院長

花粉症
十数年前までは大人の2割、子どもの4割が花粉症と言われていましたが、最近では全人口の5割が花粉症に悩んでいると言われています。今年は特に1月頃の中国大陸からの黄砂の影響や、3月から4月にかけてのスギやヒノキの飛散量が例年の倍以上で花粉症の患者さんには辛い季節だったと思われます。一般的な点鼻薬や内服薬に加えて最近はいくつかの有効な治療法が出現してきましたのでお話したいと思います。

この厄介な春の使者
花粉症が医学会で注目され始めたのは今から60年ほど前の東京オリンピックの頃です。日本が高度経済成長に向かい、車が急速に増え始めた時代で、栃木県日光のいろは坂近くの病院に出張で来ていた東京の大学病院の先生が、道路沿いの学校の児童に鼻炎症状が目立って多いことに気がつきました。ちょうどその頃から学校給食も普及し始め、環境汚染と高カロリー食、さらには戦後の植林で成木になったスギが盛んに花粉を飛ばし始めたなど、様々な要因が花粉症の増加に関係しています。
花粉症の原因
花粉症がなぜ起こるかを一言で言えば、花粉に対する行き過ぎた免疫反応(アレルギー)ですが、正直なところ未だによく分かっていません。色々なメカニズムが次々と解明され、多くの薬が登場しましたが、完全に治る薬剤は残念ながらまだありません。血液検査で花粉症の抗体が出ても症状の乏しい人がいたりします。花粉症の研究はまだまだ発展途上です。

花粉症の治療
花粉症の治療はまず花粉に接しないことです。とは言っても外に出ないことは不可能ですので、外出時はマスクやゴーグルで目と鼻をカバーすることが大切です。外見上は良くないのですが、これで花粉の侵入を8割は防ぐことができます。衣服も表面がサラサラしたものを選び、室内では空気清浄機を利用することも有効です。
薬については、季節前投与と言って花粉症が始まる2週間ぐらい前から内服する方法があります。佐久の春の花粉症は建国記念日頃(2月中旬)から始まり臼田の小満祭が開催される頃(5月中旬)で終わります。ですから2月に入ったら内服を開始すると良いのですが、皆さん症状がひどくなってから来院します。重症になると仕事や睡眠に支障が出ますので、時には炎症を強く抑える薬を使います。点鼻薬も使えますがかえって鼻が刺激されて嫌だという人もいます。薬はいくつか試して個人的にお気に入りの薬を見つけることが必要です。最近では症状がひどく内服薬や点鼻薬で症状を抑えられない人に「生物学的製剤」を使用したり、スギやダニなどの抗原を長期に少量投与しながら体をアレルギー反応に慣らして行く、「舌下免疫療法」という治療法が出てきました。治療期間は3年から5年ほど要しますが、有効率が7割以上と最近では治療を受ける人が多くなってきています。
信州は花粉だらけ
テレビを見ていると花粉症を春の病気として捉えており、実際に都市部では春先のスギ花粉だけが脚光を浴びますが、信州は春のスギのみならず5月頃にはイネ科の雑草花粉、お盆を過ぎるとブタクサ、秋の彼岸を過ぎるとヨモギなど、数多くの花粉症を引き起こす植物が周辺にたくさんあります。ひどくなると家のホコリやダニにすら反応して通年性のアレルギー性鼻炎に移行してしまうこともあります。
1つの花粉症をしっかり治さないと荒れた鼻の粘膜から次々と原因物質が侵入し、最後は家のダニやホコリにでも鼻炎症状を起こすことになってしまいます。1年中鼻炎症状に悩む人(通年性アレルギー)も少なくありません。
小松耳鼻咽喉科クリニック
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佐久市岩村田1311-9
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